親が本当に喜ぶ親孝行とは

親孝行とは何だろうか。親は、ひとえに子供の喜ぶ顔がみたいものである。そのために毎日働き、暮らしているといっても過言ではない。子供が過ちをおかしたり、苦しんで早死にしたりしたりすることが身を切られるより辛いのは、「子供にはいつも楽しくにこにこ笑顔で暮らしていて欲しい」という親の願いに反しているからである。そのため、なるべく親よりも長生きをし、子供自身が他人に迷惑をかけずに楽しく暮らしていることが親孝行の必須条件となる。それに加えて、子供が「他者への思いやり」を持つと、親の喜びは倍加することとなる。お金をかけたものでなくてもいい。他者へ何かをして差し上げるなど、他者への真心や気遣いが育っているところをみると、親は心からうれしいものである。子供が考えるプレゼントは「お父さんはこんな洋服を着たことがないだろう」「お母さんはこういう口紅を欲しくても買わないだろう」「両親はこんな豪華な旅行には行けないだろう」と、親のひそかな欲求を満たしたつもりの「親孝行」となりがちだ。親という字は、「木の上に立って見る」と書くのである。つまり、彼らから見ればそんな子供のいたって簡単な考えなどお見通しなのだ。そこに、他者を思いやり・ねぎらい・自分のことを後回しにして奉仕するという精神的成長が見られたときに、「ああよかった」と泣いて喜び、自分たちの育児や教育が間違ってなかったと喜ぶものなのである。それが最高の恩返しではないだろうか。

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